CONTENTS 展示内容





◎コミック館①
かわいい・ゆるい・シュール
代表作『ネコノヒー』『スキウサギ』から、ちょっとマニアックな名作まで。4コマを中心とした漫画作品に登場する、人気のキャラクターを集めました。
『ネコノヒー』愛らしくも残念なネコ
ラップの切れ目を見失い、納豆パックは底が抜け……。大きな事件はないけれど、何かと小さな不運に見舞われるネコノヒー。でも、それは私たちが一度は経験する失敗ばかりで、もう共感の嵐。しっかり者のテテーンウサギのアシストもあってネコノヒーの笑顔が見られたときには、思わずこちらもガッツポーズしたくなる!
『スキウサギ』独身漫画家と“ウザかわ”ウサたん
毎日、机の上で仕事ばかりの独身漫画家・キューさんは、いつからか自由すぎる“ウザかわ”ウサギと同居中。いつも自分のジャマをしてくるスキウサギに煩わしさを感じるキューさん。でも実は、その存在に癒やされまくり。何だかんだ言ってお互いのことが一番「好っき!」、そんな相思相愛な彼らのディープな生活、のぞいてみる……?

◎物語館
じわじわと味わい深い3作品
親しみやすい作画に秘められた、濃厚なストーリー。サクサクと読める4コマとはまた違って、スケールの広がりが魅力の長編漫画。
『ヨモツヘグイ』
現世とあの世の中間地点にある坂道に、八百万の神々と自死を選んだ者だけが訪れることができる食堂がある——。日本神話とグルメが融合した異例のダーク・ファンタジー。
『バルディッシュ・ホテル』
追われる身のシュウマイ、孤独な勇者……ワケありのお客ばかりがやってくる不思議なバルディッシュ・ホテル。日々起こるさまざまなハプニングに、宿泊客の思いが時空を超えて交錯する。
『すず色のモーニャ』
引っ込み思案の魔女・モーニャの前にある日突然、活発な少女・ドロシーが現れる。やがて一緒に不思議な旅に出ることに。しかし2人の間には、出会う前から定められた運命があった——。

◎シュール館
これがキューライスの真髄!ナンセンス・ワールド
かわいくて楽しいだけじゃない。シュールで謎めいていて、時に不条理。キューライスの創作の根幹にある、摩訶不思議な世界。
『夜の訪問者』立っていたのは想定外のヤツ
夜に鳴った玄関チャイム。男性宅のドアの前に立っていたのは郵便ポスト……? 夜な夜な現れる想定外の訪問者たちが繰り広げる4コマ漫画。
『よるのえ』孤独で不思議な夜の時間
1日の終わり、孤独で内省的な夜の時間に、意識を無にして描いた100点超のイラスト。そこにユーモラスな小話を合わせた作品集。
『アジャラ』愛しくさびしい星の暮らし
とある星に暮らす不思議な生きものたちの物語。人間と同じように食べて、働いて、眠る。愛らしくも、どこか不穏でさびしげな、彼らの一生。
キューライスのアニメーション
絵本作家や漫画家として活躍するより前、学生時代から長年アニメーション制作を続けてきたキューライス。その作品たちには、作家としての創作の真髄にあるシュールでナンセンスな世界がより色濃く見られます。
『チャー子』奇想天外フリーダムワールド
好奇心旺盛なヒトの女の子・チャー子と、シュールな仲間たちが繰り広げる異色のファンタジー漫画。私たちの常識とかけ離れた世界で起きる、奇想天外なチャー子の言動に振りまわされつつも読む手が止まらない。
『Intermission』は、『よるのえ』と同じく、一日の終わりに自由に描いていた絵。
いわば、“もうひとつの『よるのえ』”のような作品。

◎コミック館②
まだまだあります!キューライスのコミック。
愉快でちょっといじらしい、話題のコメディ作品をお楽しみください。
『悲熊』せつなくも健気な“悲劇の熊”
労働社会でせつなくも懸命に生きる悲熊の毎日。ネガティブで泣き虫だけど、小さな幸せを心いっぱい喜ぶ。そんな純粋無垢な悲熊の幸せを、栗林さんと同様に願わずにはいられない。NHKで実写化もされた話題作。
『スキネズミ』チーズめがけて猪突猛進
元気いっぱい、ちょっぴりおバカでピュアなスキネズミの愉快な毎日。いつも好奇心の赴くままに行動し、何度罠にひっかかって病院送りになっても、あきらめずに愛しのチーズへまっしぐら。めげない姿はいじらしくてキュート。

◎絵本館
カラフルな色彩と楽しいストーリー。キューライスのコミカル絵本
意外性のあるコミカルな展開に、子どもから大人まで楽しめるキューライスの絵本。見開きいっぱいのユーモアで心にビタミンを届けてくれます。
『ニンジンジン』
ニンジンの形をした謎の生きもの・ニンジンジン。それを食べるために追いかけるウサギたち。さまざまな手段で捕まえようにも、ニンジンジンは無言で華麗に逃げていく……。
『ドン・ウッサ』シリーズ
立派なおひげにオシャレなネクタイをした大親分のドン・ウッサ。親分の希望をかなえるために、3羽の子分は大奮闘。徐々にボロボロになっていくドンはちょっとかわいそうだけど愛らしい。
『せかいいち れいぎただしいかいじゅう ボンバルボン』シリーズ
ある日、海から現れたボンバルボン。「ひなたぼっこがしたいのですが じょうりくしても いいでしょうか?」大きいけれど謙虚で礼儀正しくて、どうやら悪い怪獣ではないみたい?
『シカしかいない』
つぶらな瞳のシカが見つめるものとは? 公園、飛行機、どこもかしこもシカしかいない世界にびっくり。シンプルな言葉と自由に動き回るシカたちにおかしさが込み上げてくる。

◎コミック館③
SNS上で話題のネクストブレイク必至のキャラクターから、コアファンに人気のレアキャラクターまでご紹介します。
『絶滅寸前の動物 ハッチンパモス』
あまりにおバカで、すぐ命を落としてしまうハッチンパモス。焦点の定まらない眼をした妙なかわいらしさに、じわじわファンが増幅中。
『あくまっこピルケ』
ドジっ子な悪魔の子・ピルケ。敵を迷わせる悪魔の森で自分が迷子になったり、傘立てに武器を置き忘れたり……。週刊コロコロコミック(corocoro.jp)にて連載中。
『まぼろしの喫茶店ポヤル』
自分で歩いて話すこともできるカップが自慢のまぼろしの喫茶店。不器用で怖がりなキャラクターにときめく。パチクリ ! (pachikuri.jp)にて連載中。
◎作者館
キューライスの1日
キューライスの毎日はシンプル。規則正しい暮らしと自分のためにつくるお弁当が漫画を描く原動力のよう。家にいるのになぜお弁当なのかについては「家でたくさんおかずをつくるとお皿を用意しないといけなくて、洗いものが増えて面倒だなと。お弁当なら一箱で済みますし、常温のおいしさってあるじゃないですか」とのこと。寝酒は最近やめたとか。散歩は欠かさない。「ラヴェルの『ボレロ』は歩きながら徐々に盛り上がるのがいいんです」